NeX-RayがAPI連携のUIにこだわったワケ

はじめに
マーケテックの会社を経営しています。与謝です。
MMM(マーケティングミックスモデリング)を簡単に実現できるSaaS「NeX-Ray」を開発、運営しています。

NeX-Rayでは誰でも簡単に画面からポチポチで様々な媒体と連携できるようにUI・UXを設計しています。この記事ではその理由を解説します。
NeX-RayがAPI連携のUIにこだわったワケ
「SaaSのAPI連携って、なんでいつもこんなに難しいんだろう?」
SaaSを使い慣れている人でも、API連携まわりでつまずいた経験が一度はあるのではないでしょうか。実際、私たちNeX-Rayのユーザーの多くも、マーケターや広報、インハウスの業務担当など「エンジニアではない人たち」です。
にもかかわらず、従来のSaaSではAPI連携が“技術者前提”で設計されていることが多い。連携したくても「Webhook?JSON?何それ?」で止まってしまうケースは少なくありません。
だからこそ、NeX-Rayはこだわりました。Zapierのような“直感的なAPI連携UI”を。
目指したのは「技術に詳しくなくてもつながる」体験
APIと聞くと、どうしても「開発者向け」「システム同士の通信」といったハードルの高いイメージがあります。でも私たちが目指したのは、「テックに詳しくないマーケターでも、数クリックで連携できる世界」。
たとえば、こんな連携を想像してください:
- 「Slackに通知する」→ ドロップダウンから選ぶだけ
- 「Google Sheetsに自動で追記」→ トリガーを設定するだけ
- 「HubSpotにスコアを送る」→ マッピングして保存するだけ
コードも、WebhookのURLも、複雑なドキュメントも必要ありません。
これまで「やりたくてもできなかった」マーケティング施策を、NeX-Rayなら“UI操作だけ”で実現できる。それが私たちの考える理想の連携体験です。
toB SaaSに、toCアプリの“わかりやすさ”を
NeX-RayのUIを設計するにあたり、私たちが強く意識したのが「toCの世界観」でした。BtoBのプロダクトであっても、毎日使うのは“人”です。
であれば、toCアプリのように直感的で、触っていて気持ちのいいUIにすべきでは?というのが私たちの発想です。
メニューの構成やアニメーション、トリガーの設計など、細部にわたってデザイナー・エンジニア・プロダクトマネージャーが議論を重ねました。
その結果、「複雑なことを、シンプルに使える」UIが完成しました。
最後に──「連携できるか」ではなく「どう使いたいか」を
API連携というと、つい「何と連携できるか」に注目しがちです。でも、私たちが本当に届けたかったのは、「どう使いたいか」を起点に考えられる自由です。
- 日々の業務をもっと自動化したい
- 施策の反応をすぐに知りたい
- 他ツールとのデータ連携をスムーズにしたい
そんな“現場の願い”を、誰でも叶えられるように。
NeX-RayのUIには、そんな想いが込められています。
