認知は稟議にも重要だ。

当時デジタルマーケを統括していた私に上司はCV数とCPAを課していた。それは当然と思うが、デジタルのPaidはCPAだけみたいな発言を公然としていた上層部がいた。当然、私の部下は自分たちの取り組みが軽んじられてると感じ、私も激怒した。当たり前だが闇雲に予算注ぎ込んで出稿してるわけでなく、当時は管理画面とエクセルで最適なCVとCPAを導く為に日々睨めっこ。インハウスでなかったので広告代理店にはアロケーションの度に対応してもらい、CVを得るための全てのチャネルで目標未達の場合ほぼ全てを私のチームでリカバリーしていた。
そんな奮闘している私のチームや代理店などは何もわからない上層部に心身を削っていた。そんな厳しい目を向けるくせに何故かほぼノールックでSalesforceは決裁され、CMとかも似たように決裁され、私のチームは厳しい数値攻めでありながら、何故ノールックで導入するんだろうと考えた時気づいた。Salesforceはどこも使ってる、Googleは世界のスタンダードなどのようにみんな使ってる、というだけで諸々決まった。例えば一部は違うと思うがスマホと言ったらiPhoneを思い描き比較検討せずiPhoneを買うみたいな、それと同様で、誰もが知ってる、大手どころが使ってるなどの理由で時にROIなどを軽々超えて意味のわからない決裁がおりるものと、厳しい目線で見られるものがある可能性は高い。

理屈は理解できるが感情は納得できなかった。なーんも上がわからずともCV、CPAを死守しながら認知を上げる座組をしいた結果、ビジネスも成長するし稟議のために細かい資料を作る必要がなくなる。私の上がミーハーだったりマーケ理解が薄かったから起こった事象かもしれない。これは大手企業の実例だが、ベンチャーも大抵CMOが最後で他はマーケを知らないので同様のことが発生してるかもしれない。正直(これは私に限りかも)だが、会議と稟議はかなりめんどくさい。しかも大抵私の話を理解できない人が相手なので、わかりやすい表現やロジックを作り込まなくてはならない。
